2008年10月29日
で、僕の日本語は如何なるものか
最近翻訳の仕事をぼちぼち頂くのと、同時に学部生時代の恩師に再び翻訳の稽古をつけてもらっています。にとろです。
普段研究をする際、分野柄、資料の90%は英語。その中に、マレー語が混じったり、理論系の文献の邦訳を読みます。
PhDを海外で取得することを考えている僕は勿論修士論文も英語で書くので、今まであまり日本語を書くことのトレーニングをほとんど積まずにここまできてしまいました。学部生の時の卒業論文はなんとなく日本語で書いてみたけれど、アカデミック・ライティングを英語で、ネイティブから習った僕の日本語論文はそれはもうひどいもんでした(英語でもそんなきれいには書けてないけれどね)。
そして、改めて最近英語から日本語に言語を変換するという作業をするにつれて、自分の日本語がいかにつたないものであるかを知りました。そんなにきれいな日本語を喋る人間ではないことは自覚していましたが、いや、それにしても酷い。
勿論英語を読み、理解すること事体にそんな時間はかからないし、読んだことをぱっと要約せよ(英語でね)といわれたらいとも簡単にできます。あとは頭の中にストックされている情報をなんとなく翻訳すればいいだけ。
が
これが難しい。
できんのです。英語から「理解可能な」日本語にするのにはただ異言語の翻訳作業だけでなく、むしろ与えられたシニフィエの再構築が必要になってきます。と、僕は思ってます。つまり、一度インプットした言語を違う言葉に置き換えるだけではなく、それをまた違う言語体系のもと意味の通る文章を作りあげることなのです、翻訳って。
だから、翻訳を作る際に必要なのはある程度の英語力は勿論ですが、それ以上に日本語力なんです。
いまさらそんなことに気づきました。
だから最近では翻訳文学ってのに興味を持って読んでいます。

『Monkey Bisuness』はあの有名な翻訳家、柴田元幸氏編集の雑誌です。翻訳の当て方の研究の為に毎号買っています。ただ、原書もっている訳ばかりじゃないので効率悪いですが、翻訳でも原書のよさを損なわず読者を楽しませてきた柴田氏の日本語力を吸収する意味でも買い続けます。
で、最後に、これはタイトルに惹かれて買った本

この人も平易な日本語ですごく魅力的な文を書く人ですね。
どこか鷺沢を読んでいるときのあのスカッとしたような感じがあるのは気のせいでしょうか。
まぁ、鷺沢の生前にも交流のあった方なのだそうだから、類友理論によればきっとなにかしら通じるものがあるのでしょう。
どちらも激お勧め本です!
普段研究をする際、分野柄、資料の90%は英語。その中に、マレー語が混じったり、理論系の文献の邦訳を読みます。
PhDを海外で取得することを考えている僕は勿論修士論文も英語で書くので、今まであまり日本語を書くことのトレーニングをほとんど積まずにここまできてしまいました。学部生の時の卒業論文はなんとなく日本語で書いてみたけれど、アカデミック・ライティングを英語で、ネイティブから習った僕の日本語論文はそれはもうひどいもんでした(英語でもそんなきれいには書けてないけれどね)。
そして、改めて最近英語から日本語に言語を変換するという作業をするにつれて、自分の日本語がいかにつたないものであるかを知りました。そんなにきれいな日本語を喋る人間ではないことは自覚していましたが、いや、それにしても酷い。
勿論英語を読み、理解すること事体にそんな時間はかからないし、読んだことをぱっと要約せよ(英語でね)といわれたらいとも簡単にできます。あとは頭の中にストックされている情報をなんとなく翻訳すればいいだけ。
が
これが難しい。
できんのです。英語から「理解可能な」日本語にするのにはただ異言語の翻訳作業だけでなく、むしろ与えられたシニフィエの再構築が必要になってきます。と、僕は思ってます。つまり、一度インプットした言語を違う言葉に置き換えるだけではなく、それをまた違う言語体系のもと意味の通る文章を作りあげることなのです、翻訳って。
だから、翻訳を作る際に必要なのはある程度の英語力は勿論ですが、それ以上に日本語力なんです。
いまさらそんなことに気づきました。
だから最近では翻訳文学ってのに興味を持って読んでいます。
『Monkey Bisuness』はあの有名な翻訳家、柴田元幸氏編集の雑誌です。翻訳の当て方の研究の為に毎号買っています。ただ、原書もっている訳ばかりじゃないので効率悪いですが、翻訳でも原書のよさを損なわず読者を楽しませてきた柴田氏の日本語力を吸収する意味でも買い続けます。
で、最後に、これはタイトルに惹かれて買った本
この人も平易な日本語ですごく魅力的な文を書く人ですね。
どこか鷺沢を読んでいるときのあのスカッとしたような感じがあるのは気のせいでしょうか。
まぁ、鷺沢の生前にも交流のあった方なのだそうだから、類友理論によればきっとなにかしら通じるものがあるのでしょう。
どちらも激お勧め本です!
Posted by D-Drops at
22:36
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