京つう

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2008年07月02日

ヨムヨム!

デザインが半端ない。新潮社からの活字離れ現代っ子たちへの最新兵器。

『Yom Yom』

と横にあるのは新装版(限定Specialカバー!)の古典的作品。

実際は古典では全然ないけれども、ヨムヨムで活躍するような作家と比べれば、やはり横に並ぶ、「限定」という形容詞なくしては手に取られないような太宰、夏目、宮崎賢治、アンデルセンなんて作家達はやはり古典的と形容できるだろう。

今回買った新装版はコンテンツと言うよりは、その外見に圧倒的な印象を抱かされて購入した。(実際アンデルセンの『絵のない絵本』意外は全部「一冊以上」(笑)本棚の中に収まっている)

だんだんデジタル化が進んでゆくにつれて本が読まれなくなっていくという(マッツァリーノは『反社会学講義』の中で「若者」の活字離れを明確なデータを用いて否定していますが)文脈の中でこういった古典的作品が出版されるのは文学者(の卵)としては嬉しいですね。

ただ、それでもまだ依然として残念に思うことは、度々復刻されるのは、今回購入したような書籍のようなメジャークラスな古典的作品にほぼ限られるという限定条件が常に出版業界にはついて回るということです。

資本主義経済の文脈の中では仕方ないことなんですがね。売れなきゃ意味ないっすから(売り手にはね)。でも、やっぱりそこまでメジャーでなくとも面白い作品てのはあるのに、どうもそういったものはなかなか再版されない。ユゴーの『ノートルダム・ド=パリ』やスタインベックの『缶詰め横町』なんて名作中の名作だと思うんですが…。前者はディズニーアニメにもなってるし(『ノートルダムの鐘』)。

公共事業てこんなところで出てきて欲しいところですが、そうはいかないんだろうねぇ。古本屋商売あがったりになっちゃうもんね。でも、出版当日2、300円だった文庫本が2、3000円なんてプレミアつくくらい貴重性があるんなら再版しろよと文句を垂れるわけですが。(先日東京は神保町を必死になって探し回って発見した石川達三の『そうぼう(変換できない!)』は某有名書籍販売サイトでは2000円代で取引がされています)

公共事業の名の下におままごとして遊ぶのもいいけど、もうちょい「公共事業」の特殊性をいかしたことやればいいのにね。

あ、そろそろ時間。
本日はオペラの本番!長岡京記念文化会館です。

飯食いがてら出かけますかね〜。

そんでは!


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