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2008年05月15日

Jennifer Harrison

Jennifer Harrison
Jennifer Harrison

僕の好きなPoetsの一人でございます。

日本ではあまり、というか全く知られていません。
訳も出ていなければ日本で一番揃えのいい本屋さんでも売ってないと思います。イギリスやアメリカの文学に比べて日本ではまだまだ認知度が低い分野なのであたりまえっちゃあ当たり前ですが。

いいですよ。彼女の詩は。特に僕は彼女の詩を間近で「体験」したのでより印象が強いです。一昨年だったか彼女が来日し、うちの大学のちっさい教室で朗読会が開かれたのですが、当時(そして今も)お世話になっていたマクレーン先生のご好意で当時学部生であった僕も招待していただいたのです。

世に生まれて18年、書物とはまるで縁のない生活をすごしていた僕に大学生活の開始というプチイベントは、部屋が埋まるほどの読書を課し(9割は自主的に読んだものですが)ました。文学に深くのめりこむようになった僕でしたが、学部生時代の中でも一番印象に残ったのがこの詩でした。

詩というのはある種特殊な「文学」形態で、文字で表されるものなのに、その元来の価値はフォネティックな、つまり、声に出される部分にあります(これについては議論が割れてしまいそうですが、この場合詩が元来口頭伝承にて発展してきたというバックグランドを尊重したいと思います)。その意味で詩を完全な形で消費した僕は非常に大きく、深い印象をもったんですね。また、作品のよしあしと関係なく、生の文学者に面と向かって創作活動についての質問をできたことも、この作家の作品が強く印象に残っている理由のひとつにあるかもしれません(たぶん質問したのが僕と一人の院生だけで、かなり突き詰めて議論できたということも理由のひとつでしょう)。

今日の朝の授業でブレイクの詩を読みながら、迫りくる二回目の自分のプレゼンテーションに備えて詩を準備する必要性を確認したときに彼女の詩が思い浮かびました。日本ではまず手に入らないのでプレゼンテーションに間に合うかは微妙ですが、今現地の出版社になんとか送ってくれるよう直談判中です。最悪の場合マクレーン先生のもってるコピーを借りようかと思いますが、できたら彼の持ってないコピーから詩を出していきたいです。

まさに母なる海の波が打ち寄せては引いていくように、彼女の詩はやさしく読者の耳に触れ、心地よくまた流れていきます。また出版社から連絡が着次第報告しようと思います。取り寄せできたらぜひ英語に自身のある方はオーダーして読んでみてください!お勧めです!



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