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Posted by 京つう運営事務局 at

2008年10月17日

ユニークなシステム

近年日本の大学の変化は目覚しい状況にある。学費値上げが全国的に起こっていたり、キャンパス内禁煙が非常に一方的なやり方で実行されたり、次々と新しい学科ができたり消えたり等々々。

そんな変化の中でも特に衝撃が強いのはやはり卒業条件でしょうか。

現在僕の所属する大学(院)のほとんどの学部で、卒業条件から卒業論文の提出が省かれています。ちなみに必須学部は僕の知る限り(古い情報ですよ)では文学部と理工学部のみです。勿論、他の学部でも所属ゼミの教員によって非公式に必須とするところもあると思いますが、制度的なものとしては上記2学部が卒業論文(研究)提出必須です。

お昼の時間だけ入っているアルバイトの最中に偶然友人がお客さんとやってきたので話した際に聞きましたが、今その卒論で苦しんでいるそうです。12月19日が提出日(らしい)なので、そろそろ文学部生たちはあせってくる時期でしょう。去年の僕に緊張感はまったくなかったけれども(なにせ就職活動っていう別のイベントがなかった分3回生の終わりからゆったりと準備できたしね)。

閑話休題。

で、そのときにきいて驚いたのが、なんと文学部生の中でも卒業「論文」提出必須ではない生徒も中にはいるそうです。(先ほどわかったのですが、それは院生も同じそうです。)なんでも、卒業論文の代わりに、卒業「製作」でもいいそう。いってみれば、小説だとか、映画だとかでもいいそう。ただ、専攻によるみたいですけどね。

いいなぁ、と思うと同時にいいのかなぁと思います。

卒業論文を経験した人間としては、やっぱりあの学術論文の「出産」(象徴的な意味です、勿論)という体験は悪くないと思うからです。勿論しんどいっちゃあしんどいですが、知ることの喜びだとか書くことのカタルシスを見出すことができるし、4年間研究してきたことが形になって残るわけですから。もちろん、それはずっと自分の恥ずかしい一点として機能する場合もあるわけですが(僕はその類です)。

きっと苦労して書いた人間はそれがいい思い出としてのこるんではないでしょうか。僕がそうであったように。だからこそ今もなお年中その苦しみと付き合わなければいけないとこにいるわけですし。

焦っている学部生たちを見ると、懐かしいなぁと思うと同時に、そろそろ修士論文の準備を進めなくてはならないことを再認させられます。そして特に僕の場合は博士論文についての展望もそろそろ決めておかなくてはいけないわけで。

それが自分の嫌いなとではないのが唯一の救いです。



  


Posted by D-Drops at 15:16Comments(0)